【中学受験】良い家庭教師がなかなか見つからないのはどうしてか

皆さんもよく話題にならないでしょうか?
良い家庭教師の先生がなかなかいないのよね、って。

こういう声って、私のもとにもよく聞こえてくるんですよね。
勉強しない子がいて一緒に勉強するというのであれば、いい家庭教師の先生というのは結構いると思うんですよ。なかなかできない子を引き上げることができる先生は少ないですよね。

10年以上前の話ですけど、数年だけ家庭教師の派遣業をやったことがあるの
ですよ。そこでもそういう実感を持ちました。

今はどうなんでしょうね。当時派遣業というのはどこも先生に丸投げで勉強や指導法を教えて育てて派遣するというところがなかったんですよね。でも私は家庭教師として実際に教えてましたので、育てて派遣するということをやろうと思って始めたんですよ。

で、そのとき、応募してくる先生方にだいぶテストをしてみたのです。それで実際に派遣もしてみたのですが、なかなか良い先生というのはいないな~とそのとき思いました。

(特に国語がね、任せたい人がいなかったですね。)

結局私が先生を育てて派遣するというのはいろいろ難しい点があって、数年で諦めたんですが、それからですかね。自分のノウハウを映像教材化して家庭教師に近いシステムを作って、遠方の生徒さんでも私から直接学んでもらおうという方針に変わったんですよね。

今日はその経験も踏まえて、良い家庭教師が一般的に少ない理由について、皆様とともに迫っていきたいと思います。

1 社会的なステータスが低い。

家庭教師という職業についてみなさんどんなイメージを持ちますか 。
一般的には関心がないと言うか、少なくともあこがれの職業といった良いイメージの職業とは外れるのではないのではないでしょうか。 学生アルバイトがする仕事とか、塾講師崩れが仕方がなくやっている仕事、一時しのぎでやっている仕事みたいなイメージがないでしょうか。実際にそういう人も多いので仕方がないのですが、私はこれまでこのような家庭教師のイメージにずっともうずっと戦ってきました。

(お嬢様がいて結婚したいと連れてきた男性が家庭教師だったら 素直に喜べるでしょうか。なかなかそうは思えないですよね。私にも、付き合っていた女性の親が結婚に強く反対して破談になったこともあったので、そのへんのステータスの低さというのはすごく感じます。)

私は受験に関する指導力、ま生きていくための実力ですよね、それがもっとも着くのは家庭教師であると確信していますよ。でも、世間におけるイメージはこんなものです 。

 ですので、家庭教師という職業に誇りを持って続けていくという人は少ないかもしれないなと思います。仕事が続かなければ、良い職業人は生まれないですよね。この10年の間だけでも、知り合った家庭教師さんで今でもやっている人はあまり見かけないようにも思えます。

2 收入が低い

家庭教師というのはそもそも持てる生徒数にも限界がありますので、収入的には上限のある仕事だと思います。でそのほとんどが派遣センターを通して派遣される形態をとっています。

この形態は、①実力のない教師でも仕事が得られる というメリットがあるのですが、①收入もセンターと分けることになるので実際の収入は大分低くなってしまいます。ですから本当に自信のある者は派遣センターを通さないで自分で募集するわけですけど、それは非常に稀で大多数はそうではないと思います。

またうまく行かなかった場合、塾よりも家庭教師の方が切られやすいので安定しないですですよね。

だから社会的には家庭教師という職業はなかなかこういう難しい点があって続かないです。家庭教師をやるという人はこの世にはいっぱいいると思いますが、みなさんが期待するようなスーパーマン的な家庭教師はそうそう生まれるとは思えないですね。

3 生徒数に限界がある

 家庭教師という仕事は いうまでもなくマンツーマンですので 持てる生徒の上限は 自ずと決まってきます。具体的には、生徒はたいてい週に一回以上を希望しますので、生徒5人持ったらいっぱいという感じになるかと思います。10人持ったら休みは全く無いです。

 だから良い先生というのは意外にすぐ埋まってしまって、募集をしていないというのもあるかもしれません。
(またモテる生徒数が少ないので、口コミも起こりにくいということも挙げられます。)

4 募集を見つけ出せない。

さきほど実力ある家庭教師は 派遣センターから離れて自分で募集する と言いましたが、 自分で募集している者がみな実力ある家庭教師かというとそうとも言えないのが現状です。

というのも 近年ではインターネットが普及しているので、誰でもインターネットで募集できちゃうからです。

だからその中から自分の目で見つけ出す必要があると思います。
しかしインターネットを見れば、大量に受験や家庭教師の情報に出くわすでしょうから、そうなるとその中から良い家庭教師を見つけ出すのは困難かもしれませんね。
また経験あるベテラン家庭教師はそんなことしなくても生徒は来るでしょうし、もしかしたら意外とインターネットが苦手でネット上では募集してないかもしれないですね。そうなるとさらに見つけ出しにくいかもしれません。

5 シークレットにされる。

 家庭教師というのはそもそもシークレットにされやすいんですよね。
塾の中には、うまくいかなかったときの責任は取らないくせに、いろんな言い訳をつけて家庭教師は付けるなと言う塾もあるそうです。そうなると家庭教師を付けることが悪いことような気がして、つけても人には言わなくなるかもしれませんね。
 また、家庭教師をつけるのは合格にケチがつくみたいで隠す人も少なくないみたいです。
 また自分の家庭教師が忙しくなるのはいろいろと不便を来たすということで言わないようにしているという人も聞いたことがあります。
 私もお客様から「家庭教師をつけていることは隠しているのでマンションの入り口でインターホンを鳴らす際家庭教師の~と言わないでください。」と言われたことがあります。
ということで、家庭教師は割とシークレットにされやすいところがあります。

6 求められるスキルが高度

塾の指導経験があれば家庭教師ぐらいできるだろうと考える方も多いかと思いますが、それは家庭教師の仕事を全くご理解いただけてない見解だと思います。

塾講師と家庭教師は仕事の内容が全く違います。塾講師はマニュアルをそのまま説明すれば済むのに対して、家庭教師、特に中学受験の家庭教師は塾の授業をまじめに聞いていたのにできない、塾の授業はわかるのにテストになるとできない、そういう生徒をどうにかすることが仕事なのです。しかも塾に与えられた時間の何分の1 何十分の1という短い時間でそれをしなくてはいけないのです。

6年生後半の受験生に短期間で算数を0から教えなおすことを求められるのも珍しくないのです。
このように受験のプロ家庭教師となると、常に無理難題を解決しなくてはいけなくなりますので、求められるスキルは非常に高度になります。

わかりやすく説明するだけでなく試験で有効なノウハウを教えなくてはいけません。また研究・指導経験・生徒をやる気にさせる力・人格など様々なものが要求されます。これらはとても一朝一夕にはできるスキルではありません。

まとめ

まとめるとなかなか良い家庭教師と出会えないというのは、一般的に以下のような原因があるかと思います。

簡単に言えば、絶対数が少ないというのとなかなか見つけ出せないということです。絶対数が少ないのは、ステータスや収入面からプライドを持って仕事に当たる者が少なかったり、高度なスキルが必要であることが大きな要因です。そしてなかなか見つけられないのは、インターネット社会の膨大な情報量に埋もれやすいことや家庭教師に関する情報はシークレットにする風潮があることがあげられます。

家庭教師になるだけなら簡単です。しかし10年20年と専業でしかも派遣業を通さず自分で募集して続けていくというのは本当に大変だと思います。私はこの仕事が好きですし、素晴らしいお客様に恵まれてきたからこそ運良く今日までやってこれましたが、普通に考えたらやりにくい仕事かもしれないです。
 

次は、どのようにしたらこのような状況でも良い家庭教師に巡り会えるか、その方法についてお話します。
お楽しみに~