実際中学受験を始めると、塾は休む間がないほどの授業や宿題を課してきます。しかし人間は、そんな機械のように毎日休みなく勉強できるものではありません。時にはピットインをして、脳や心を休める必要があります。レクリエーションをどう取っていくかについても、親のセンスが影響してきます。
その中で効果を感じるのは、旅行です。
普段目にしている世界とは違う世界を体験するのは、大きなリフレッシュ効果を得られるようです。ただリフレッシュの感覚は、大人と子供では違うようです。リフレッシュというと、大人はすぐに温泉のようなものを想像するかもしれませんが、子供はちがいます。子供はどうやら好奇心を満たすことで強いリフレッシュ効果が生まれるようです。
そこで、提案したいのは歴史でよく出てくる奈良・鎌倉・京都といった観光地に出かけて、寺院や遺跡を見てくることです。
大人の感覚だと、「レクリエーションにも勉強が出てきてリフレッシュになるのか」、と思われるかもしれませんが、子供にとってはこれが結構いいのです。これをすることで歴史や地理に興味が出るのです。興味が出るというのは非常に大きなことで、いざ歴史を勉強する際、吸収力がすごく違います。
私の指導先の中には、小学4年生5年生にかけて日本全国歴史の旅に出かけた家族がいました。大森貝塚から始まり、古い順に主要な歴史の舞台に出かけたそうです。旅費はかかりますが、歴史の成績は抜群だったそうです。リフレッシュと学習効果の一石二鳥の戦略です。