子供も人間です。長期にわたり受験勉強をする中で、ストレスは常に溜まっていることでしょう。それによりだんだん親子関係にヒビが入ってきて、やがて親の言うことを聞かなくなるということは、多くの家庭で聞かれる話です。
本当ならば、親の言うことはなんでも聞く関係であればだいぶスムーズにいくのですが、子供が反抗期になって親の言うことを聞かなくなったら、どうしたらよいのでしょうか?
私自身、家庭教師としてうかがう家庭の中にも、このようなギクシャクした親子の家庭はそう珍しいことではありません。むしろ多数派といって良いくらいです。そんな子供に対しても、言うことを聞かせる方法はないわけではありません。ただし、本人に「中学受験をして合格したい」という願望がないとちょっと難しいかもしれませんが。
その方法というのは、命令口調をやめ、できるだけ相談や提案という形で言いたいことを言うという方法です。
命令口調になると「対立」という連想が無意識のうちに働きますから反発が出るのですが、提案や相談といった形を取れば同じ方向を向いての会話になるので反発は少なくなるのです。ただし、この方法をとって子供が親の話を聞くようになっても、「うんうん」と頷くだけでなかなか実行に移さないケースもあります。これは話し方とは別問題で考える必要があります。