受験において、最も意識をしなくてはならない相手は作問者です。なぜなら作問者こそが点数を握っていて、あなた(またはあなたのお子様)の点数を何点にするか、決めることができるからです。

作問者は試験場の裏に隠れていて目に見えない存在に感じる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。当然試験の文面として表に表れている存在です。

「問題をよく読め」というアドバイスをよく聞く(または子供にそう言う)かもしれません。

でもこれでは、本人は一所懸命読んでいるつもりでも読み落としてしまうことが生じてしまうかと思います。

こういう場合は、「作問者はあなたのことを試そうとしています。」というふうに、子供に作問者の存在を意識させるようにすると、うまくいく場合があります。本当は、問いの読み方にも多くのテクニックがあるのですが

重要なことは、「自分が解く、解いてやる」という自分が主体の感覚ではなく、「自分が作問者(相手)に合わせる」という謙虚な態度が必要だということです。

多くの受験生は、そのような意識の存在すら知らないでしょう。