「逆転のプロ」が見た、社会・理科ができない本当の原因

 プロ家庭教師として、社会または理科のできない子供を観察してみました(特に6年生直前期に依頼された生徒)。そこからわかった共通点を簡潔にまとめてみます。

社会・理科苦手にする原因

  • 覚えていない。暗記を後回しにしている。
  • 覚えても、すぐ忘れる
  • 入試有効記憶ベースができていない。
  • 覚えた上演習をしていない!
  • 計算分野に苦手意識の強い子供は、理科の勉強をしない!

社会及び理科の知識分野

理解は割とできている

 塾で何回もやっているせいか、言葉は専門用語であっても「知っている」という反応が多く見受けられます。内容も説明すれば、塾の授業を休んだ時期がなければ、ある程度理解はしているという印象です。

 理解至上主義で洗脳されているのか、覚えるのが面倒くさいのか、「とりあえずわかればよい理解すればよい。」と考える受験生が一定の層いるようだ。算数・国語の勉強に押されていて、社会・理科の暗記は後回しとする受験生も多い。
 「歴史は覚えるよりも流れを理解することが大切だ」と生徒に言っている教師も少なくないようで、それを真に受けて「わかればよい主義」になっている生徒も少なくないようだ。

お子様こうなっていませんか?
失敗する受験生の典型例
暗記を避ける!そして次の単元でも時間がかかり、授業を聴いてわかった気になって、それで済ます
中学受験社会や理科は記憶が不十分だと理解に悪影響

覚えても、忘れてしまっている。

 「覚えてもすぐ忘れてしまう」「一応覚えたのだけど、なかなか残らない」という受験生はかなり多い。「うちの子は記憶力が弱い」とこぼす保護者も多いし、記憶力に格差があることは指導していても実感する。

アウトプットしやすい形で覚えていない。

 6年生にもなるとある程度知識のある子供ももちろん多い。ただし覚えているんだけど整理されてないというか、バラバラで覚えていて関連事項がつながってない受験生が目立つ。
 このあたりの違いが偏差値の違いを生んでいるようだ。成績上位の生徒は因果関係だったり付随事項だったり、関連事項を問う問題もしっかり取れている

覚えた上で演習をしていない!

 塾などでやる演習量十分すぎる量だと思います。しかし効果があまり出ていない。まったくもったいないことをしている印象です。
 演習は覚えた知識をどううまく運用するかを学ぶのが目的なのに、覚えたうえで演習をしていない。むしろ演習は覚えるためにやっている。結果として演習で得た知識を使いまわししてるだけ。その時だけしか点は来ない。全くの本末転倒

中学受験社会や理科は記憶が不十分だと理解に悪影響

理科の計算分野

計算分野に苦手意識の強い子供は、理科の勉強をしない!

 理科の計算問題は算数から見れば程度は低く、難問は少ない。それでも苦手にする人がその割には多いのは、算数とはまた違う独特な思考が必要だからであろう。そのせいか計算分野を苦手にする子供は、苦手意識の根が深くあまり進んで勉強しない。

わからないと覚えない!

 理科の計算分野は独特な思考が必要なせいか、苦手意識を持ちやすい。また実際にわかりにくい分野もあるため、「授業を聴いてもわからない」「わからないから覚えない」となっている受験生もいる。
 そのせいか理科を苦手にする受験生には、公式すら覚えてない生徒も数多くいる。

理科の計算演習にも記憶が重要

社会や理科を強化しないと大損な理由!

意外に見落とされている、戦力としての重要性

社会と理科計算分野は、全教科の中で最も安定的な戦力!

 塾の問題と実際の入試問題を比べたことがあるでしょうか?
 算数や理科の計算分野の問題はバリエーションが豊富ですから、塾では見たこともない印象の問題が本試験では出題されます。それに比べて社会生物・化学・地学を中心とする理科の知識分野はそれほど乖離はありません。塾でやった問題と大きな差がない問題が入試でも出題されます。

 つまり、社会とか理科の知識分野は、本番での安定度という見方をすると、社会理科の知識分野が最もアクシデントが少なく、塾の成績がそのまま入試に反映されやすいのです。
 したがって理科や社会は、安定的に得点が計算ができる教科ということができます。

中学受験は社会理科で点をとって算数国語をカバーしろ

ひねられた問題は出題されない!

 算数や国語は高度な思考力が要求されますが、社会や理科の知識分野は割と知識を確認するだけの単純な出題をされる傾向があります。理科の計算分野であっても、実はワンパターン的問題も多く、応用と言える難問はそれほどありません。
 ここを利用すれば、高度な思考力に弱点を抱える受験生が難関試験を突破する可能性が見えてきます。

意外に全体に対する配点は高い!

 受験校によって多少の差はあるものの、算数:国語:理科:社会=3:3:2:2の配点比率が標準的です。仮に理科の半分が知識分野だとすれば、社会と理科の知識分野の配点は、全体配点の約3割となります。
 このように考えれば、記憶分野の得点がどれだけ全体に影響を与えるか、ご理解いただけるかと思います。

理科計算分野であっても、覚えるだけで結構取れる!

 理科の計算分野は算数とは違い覚えるべき知識も結構あるのです。また計算問題であっても、多くは基本的な問題なので、公式基本問題の解き方覚えるだけでだいぶカバーできます。算数から見ればラクに苦手克服できます。

理科社会覚えるだけで結構取れる