どうして国語ができないのか?

k-5.原因がある

国語ができない原因

  • 長文読解を技術として捉えていない!…ただやってるだけの学習法である限り、「そのうちできるようになる」は幻想。
  • 読む力をつける努力をしていない!…「一回の読みで」筆者の言いたいことを把握する力がなければ、いくら解き方を学んでも無駄。
  • カンやフィーリングで答えている!…できない子ほどこの傾向。どれだけやっても進歩はない。
  • 根拠は受け入れているだけ!…頭を使ってない。座っていればできるようになると思っている。
  • 戦う前から苦手意識に負けている!…自信不足が悪循環に。
  • 語彙の勉強しなさすぎ!………成績優秀者と不審者との間に語彙力の差というのは歴然。
  • 答えを覚えて勉強終わり!…八方塞がりだから、子供はこうするより他はない。

国語長文読解を技術として捉えていない

 いつまでたっても、何百問解いても実力は変わらないのは、「ただやっている」というだけの指導だからです。国語という教科は過去の勉強の記憶を思い出して得点する性質のものでなく、どちらかと言えば「その場でなんとかしろ!」という性質の教科です。そのときそのとき次から次へと初見の文章・未知の問題が現れてきて、それをうまく対処することで得点できる教科なのです。

 このような性質の教科は、攻略法を技術としてとらえなくてはいけません。筋トレのように同じことを繰り返せば解決できるものではなく、一種のスポーツ(競技)のような感覚でとらえることが大切です。

読む力をつける努力をしていない

 ここで言いたいことは漢字の読みを間違えることなく通しで読める力を指しているわけではありません。読むことによって筆者の言いたいことを把握できるかどうかという意味です。しかも私が強調したいのは「一回の読みで」読み取る力です。何回も読めば分かるという力ではありません。

 しかし、「読み取る」力(「読める」ではなく)ははじめから個人差があって、それは本人の問題とされるから仕方がないという態度が現状の受験国語教育ではないでしょうか?

 多くの塾では、授業中に文章を音読でもさせて漢字の読みの誤りを指摘するケースはあるかもしれませんが、読み取ることについては授業でもあまり話題にもなりません。たいていの塾では、まず日本語でできた文章と問いを与えて問題を解かせたうえで、授業が始まります。授業内容はもっぱら解くことばかり主眼に置かれ、読みについてはあまり触れられないのが一般的です。日本語なので「読むことはできるはず」、そういうことが前提の授業です。

 たとえば「重要なところは線を引け」とは言う指導はあるかもしれません。しかし、具体的に「どのように考えたら重要かどうか見抜けるのか」という視点はないので、結局は本人の才能に委ねられるわけです。

カンやフィーリングで答えている

 大人でありしかも国語のプロである講師の論理的解釈能力と、経験の乏しい中学生の理解力には埋めようのない大きなギャップが横たわります。国語の解説の多くは、国語の専門家によるパーフェクトな解釈論をそんな中学生に押し付けるわけで、大半の生徒はその授業内容をほとんど活かすことができず、結果的にテストでは根拠の無いカンやフィーリングで答えているように思えます。

 極端な言い方ですが、偏差値50以上の生徒にもこの傾向は見られ、受験生の下位4分の3はこのカンやフィーリングの精度によって成績が決められ、また上位4分の1ほどがある程度の論理的な解釈を持って問題にあたっているように感じられます。
 特に選択問題にその傾向が感じられます。しかしカンで解いている限り、進歩は全く望めません

根拠は受け入れているだけ

 生徒にとって塾の先生は絶対的で、講義内容はまったくもってごもっともな内容、あまりにもカンペキな解釈論の前に反論や質問の余地はありません。生徒はただ受け入れるだけなのです。でも腹には落ちていない。

 結局のところ普段の授業で言っているのは、先生の主張に過ぎないのであって、その後の試験に役立つ技術ではないのです!だから後々のテストで同様の思考をする局面にまた出会っても、正しく答えられません。

戦う前から苦手意識に負けている

 他の教科ならば自分が勉強したところがテストに出れば得点の手応えを感じられるものですが、国語の苦手な生徒は、テストでは初めて見る文章と問題が出題されるのはわかっているだけに、普段どんなに勉強してもあまり進歩の手応えを感じられないことを自覚しています。それでは、試験の前の時点で既に気持ちで負けてしまいます。

 テストに臨むに当たり「どうせうまくいかないだろうなあ」といった気持ちで覆われてしまうと、さらに思考力が止まってしまいます。当然結果も悪く悪循環に陥ります

語彙の勉強しなさすぎ

 「受験生は忙しい」それは理解できますが、成績優秀者と不審者との間に語彙力の差というのは歴然と存在します。
 多くの受験生は、語彙の勉強となると小配点の漢字問題が1問多く取れるかどうかというコストパフォーマンスの乏しい勉強とイメージする節も有りますが、実際はそうではなく語彙力は読解全体に影響してきます。
 漢字で書けることも大事ですが、それ以上に慣用句を含めてだいたいの意味がわかるかどうか、そこをもう少し勉強してほしいものです。

答えを覚えて勉強終わり

 「うちの子もそうかも」と思われた方、少なくないのではないでしょうか?結局国語の勉強の仕方がわからなければ、こうなってしまうのです。何もしないと怒られるし、他教科の勉強もあるし、宿題もあるし。子供の立場としては、うまくごまかしてその場を乗り切るしかないのです。子供を叱る前に、このような状況に陥ったのはなぜなのか。何がいけないのか、よく考えてみる必要があるかもしれません。

 

e-あなたの国語学習法は気休め

国語記号化読解術講座に戻る

Pocket