中学受験は長期戦です。それだけに、まだ期間的に差し迫った状況でないと、なかなかモチベーションが上がらないものです。
そんな時に役に立つのが、短期目標の設定です。
すなわち、今から入試本番までの期間を区分して、その時期までにどうなっているかという目標を立てるのです。塾に入っているのであれば、クラス替えの大きなテストに対して目標を立てると良いかと思います。例えば、現在偏差値50であれば、次のテストでは55にするという短期目標をたてるのです。しかし頭の中で「次のテストは55が目標だ」と思っているだけでは、あまり効果はありません。
目標が効果を発揮するには、常に意識できるように、マジックなどで、実際に紙に目標を書いて壁などに貼っておくことをおすすめします。
このとき、本人に書かせることが大切です。そして期限も明確にする。次のテストのことなら、「○○月××日のテストで~」と書くのです。こうすれば、より目標が明確になって効果が生じます。さらに注意があります。「次のテストで偏差値55を取りたい」とか「取れたらいいなあ」という願望的表現を使わないことです。このような願望的表現では意志の力が弱く、それを実現させるエネルギーとしては乏しいため、結果として実現しにくいのです。書くなら断言型。「~するぞ!」という感じが良い です。コミットメントの力が加わりさらに効果的です。