みなさんは、受験戦略を策定する際偏差値ばかり見て考えていないでしょうか?特に直前の受験校選択の際には、塾側の面談などでは全て偏差値を持って話がなされるでしょうし、保護者も偏差値以外に頼るものがないため偏差値を持って合否の可能性を探ることでしょう。
しかし偏差値が達していなかったら、意中の学校を諦めるのが賢明なのでしょうか。私は、試験直前であっても偏差値だけを持って受験校の合否を測るのは、あまりおすすめはしません。
偏差値はあくまで参考にする数値として捉えます。
というのは、偏差値の基になるものはその塾の公開模試の問題であり、そこから出る数値は塾の学習の定着度合いを現したものという色合いの方が強いからです。
塾で主に使われる問題というのは、毎年毎年刷り直される典型的な問題です。それに対して、上位校の過去問がだいぶ違うことは、すでに申し上げたことと思います。もちろん6年生の11月に偏差値40の生徒が、開成中学校や桜蔭中学校、灘中学校などに合格するかといえば、否定的に見ざるを得ません。でも、直前でも10ぐらいの違いなら可能性は否定できないな、というのが私の見方です。
実際に過去問からの学び方次第で、難関校に逆転合格した例はいくらでもあるからです。