仕事をしている者からすれば、家庭内に仕事の愚痴を持ち込みたくなる気持ちはわかります。私も同じ立場ですので、家庭においてついうっかりこぼしてしまいます。

よく様々な自己啓発書や教育者の本を読んでいますと、「仕事の愚痴を家庭に持ち込むな」という記述を目にします。しかしこれは無理なことだなと思います。仕事を持つ以上、ストレスがないはずはありません。家庭はご主人にとって最も安らげる場所。愚痴を言ってストレスを減らせるならば、私はそれをやめろとは言えません。

たしかに、愚痴をこぼすことは家庭内の雰囲気を悪くします。それを聞く子供にとって、影響はよくありません。こういうことは言っても許されるんだと思うようになるでしょう。本当はよくないことなんだということは、意識するべきところでしょう。でも人間弱いもので、子供の前で愚痴ってしまった場合は、テクニックを使ってください。

そのテクニックというのは、愚痴を口にしても愚痴で終わらせないことなのです。

愚痴をつい口走ってしまったら、それで終わってはいけません。改善策を必ず最後に言って終わるのです。的確なアイデアが出なければ、テキトーでいいのです。「こうしたらいいかもな」で終えるのです。

子供は知らず知らずのうちに親の真似をします。こういう態度を見せていると、子供は何か問題に直面したとき、改善策を考えようとします。そしてそれを親に相談するかもしれません。それは、子供が成長する最高のチャンスかもしれません。