中学受験国語、このような国語指導を受けていたら要注意!
中学受験の国語においては、指導法によって大きく実力が変わってきます。受験生にとって指導者選びが最も鍵になるといっても過言ではありません。ここでは、今後劇的な向上変化が見込まれにくい指導法の特徴について話します。早めに手を打つ判断材料になれば幸いです。
- 「なんとなく」的カンを養うだけのあいまい教育。…ただやっているだけ。ほぼ気休め。
- 文章の完全理解を前提とした解説…たいていの小学生は、とてもついていけない。難しさだけが残る。
- はじめに答えありきの結果論的理想論的解説…要は教師の解釈論の押し付け。解法に統一性がない。
- 与えられた文章にしか対応できない解説…本番では初めて見る文章・問題が出るのに、対処するすべがない。
- 成績が悪ければ、原因は生徒の努力不足で済まされる。…改善につながる具体論は出せない。
- 塾内で成績がよくても、合格できない生徒が続出…塾内のテストと作問方法が異なるため、実際の各校の入試問題に本人が対応できない。
「なんとなく」的長文読解のカンを養うだけのあいまい教育。
おなたのお子様が「なんとなく」的長文読解のカンで解くようになっていたら、もう末期的です。絶対に国語が得意になることはありません。
これはただやってるだけの従来的な指導を受けているからです。
今国語が苦手であれば、受講されている国語指導が結果的に「なんとなく」的長文読解のカンを養うだけのあいまい教育になっていないでしょうか?
- 正解に至る過程にはあまり目を向けない。
- 「なぜこの答えが正解で別の答えではいけないのか」が明確ではない。
そんな授業を受けていると、このような「なんとなく」的カンに頼る国語になっていきます。
そして、この癖がついてしまうと国語は絶対にできるようになりません。
国語苦手者の背景を探ると、「問題を解かせて正解を言って一丁上がり」そういう中身のない指導が横行されているものです。
先生の授業の印象としては、問題ごと考え方に一貫性がなくノラリクラリかわすという感じが多いです。こういう先生についていっても、あなたのお子様が国語を克服することは100%ありません。
国語の授業とは名ばかりで、実際は先生という権威をカサに答えを押し付けるだけ。「先生の答えだから正しい」、でもその中身はわからない。
それでも国語で点を取れるようにならなくちゃいけないから、先生のような感覚を身に着けなくてはならない。でもそれができない。だから結局テキトーになるのです。
しかしこうなったらです。それが延々繰り返され、悪いやり方が習慣化されてしまうからです。
他教科以上に、国語というのは一回一回の学習の質というか中身が重要なのです。
ただやっているだけ。こういう発想の指導のもとでは、いくらやっても結果は出ません。まったくの時間の無駄と言えます。
いや、むしろ悪い癖がどんどん習慣化されていく分、有害といいえるかもしれません。
非常に注意が必要です。
文章の完全理解を前提とした解説
よく見かける授業としては、完璧に文章を理解したうえで問題解説を繰り広げていく指導です。
言ってみれば、内容を完全に読みとれた者だけしか役に立たない授業です。でもそんな受講生がいるのでしょうか?
たいていの小学生は、とてもついていけません。難しさだけが残る授業。それは苦手意識に繋がります。
はじめに答えありきの結果論的理想論的解説
塾の授業というのは、たいていマニュアルが有ってその通りに話していくことが教師は求められます。そこにははじめから正解は決まっていて、その答えを正解にするための単なるつじつま合わせにすぎない指導が非常に多いのです。だから解法に統一性がありません。
ある問題はこう考えるけど、ある問題はまったく別のアプローチでやるという、一貫性のない指導がはびこるわけです。またはじめから答えが決まっているので、選択問題では説明に公平さがありません。
正解選択肢ばかりではなく、間違っている選択肢も公平に扱って正誤を判断するという見方が必要なのに、それは欠如されてしまいます。
与えられた文章にしか対応できない解説
本番の試験では初めて見る文章が出ます。だから本来はそういう現実に対応した対策を取らなくてはいけません。
しかしそれに対して多くの指導は、与えられた文章にしか対応できない指導が多いのです。
これで本番どうしろと言うのでしょうか?
いくら国語の授業を受けても一向に成果が出ないのは、こういう問題があるからなのです。
成績が悪ければ、原因は生徒の努力不足で済まされる。
あなたの子供が入試で落ちても、塾は責任を負いません。原則として「自分たちの指導はベスト。成績が悪いのは生徒が悪い」という態度を貫きます。
「うちの子、いつまでたっても成績が伸びないのですが・・・」と実際に尋ねてみたらわかります。改善につながる具体的なアドバイスを期待しても、まずそれはありません。たいていの場合は「もっと勉強してください」という話に行き着きます。
塾内で成績がよくても、合格できない生徒が続出する。
塾のカリキュラムを消化し、偏差値が良くなっても、受からない生徒が続出するのが現実です。 主要な要因の1つは塾と入試作問者とでは作問の仕方が異なるため、実際の各校の入試問題に本人が対応できないことが挙げられます。
国語は他教科と比べて比較的本番でも塾の成績が反映されやすいのですが、塾内で採用される問題が個々の過去問とは微妙にずれてる場合もあり、そういう場合は注意が必要です。
